映画「告白」のトークショーに登場した(左から)中島哲也監督、湊かなえさん、松たか子さん

 女優の松たか子さん(32)が20日、東京都内で行われた、09年度の本屋大賞を受賞した湊かなえさんの小説を映画化した主演映画「告白」(中島哲也監督)の試写会でトークショーに登場した。映画のタイトルにちなみ、司会者から「衝撃の“告白”を」と振られた松さんは「泳げないんです」と告白。撮影で娘を助けるためにプールに飛び込むシーンがあり、「おぼれたら、おぼれたらだなと思ってやりました」と明かしていた。

 「告白」は、中学校教師・森口悠子(松さん)が、自分の娘は教え子に殺されたと生徒を告発する物語。熱血過ぎる新人教師役を岡田将生さん、犯人の過保護すぎる母親役を木村佳乃さんが演じ、37人の生徒役は、1000人以上のオーディションで選ばれた13歳の少年少女が演じる。主題歌は英ロックバンド「レディオヘッド」が、07年にアルバム「In Rainbows」のオフィシャルサイト限定ボックスのみに収録した「Last Flowers」が起用された。同バンドが日本映画に楽曲を提供するのは、初めて。

 トークショーには、原作者の湊さん、中島監督も登場した。中島監督は、原作を読んで「(森口役は)松さんしかいないって思いました」と話し、その魅力を「松さんのお芝居が好き。懐の深い人、底が見えない人。難しい役だったんで(役柄について)いろいろ質問されるかなと思ったら、全く聞かれなかった。ヒントのようなことを言ったりするとお芝居が変わる」と絶賛。しかし、松さんは「(泳げないので)監督に『プールの深さはどれくらいですか』と聞いたら、監督に落胆されました」と話し、苦笑いしていた。

 試写を見て号泣したという湊さんは「告白を書いて、よかったなと思うときと、よかったのかなと(疑問に)思うときがある。その葛藤(かっとう)が(映画を見て)、今日の日のために書いたんだ。中島監督に映画化してもらうために書いたんだと思えた。今日から後悔することはないと思います」と語った。

 またイベントは同日夜に授賞式が行われる10年度本屋大賞のプレイベントとして行われたことから、受賞作品の予想も行われ、「主人の方がよく本を読んでいます」という松さんは、川上未映子さんの「ヘヴン」と予想。理由を「映画賞で川上さんにお会いして、すごくきれいな方だったから」とコメントしていた。映画は、6月5日から全国ロードショー。(毎日新聞デジタル)